歌橋憲一(読み)ウタハシ ケンイチ

20世紀日本人名事典 「歌橋憲一」の解説

歌橋 憲一
ウタハシ ケンイチ

大正・昭和期の実業家 ニチバン創立者。



生年
明治22(1889)年5月1日

没年
昭和59(1984)年10月10日

出生地
東京

学歴〔年〕
東京薬学校(現・東京薬大)〔明治40年〕卒

主な受賞名〔年〕
藍綬褒章〔昭和31年〕,勲四等旭日小綬章〔昭和40年〕

経歴
家業の薬屋でピック氏硬膏(チェコのピック博士発明のサリチル酸石けん硬こう)を製造販売。大正7年歌橋製薬所を設立、国産絆創膏製造を始め、ゴム絆創膏を完成、12年の関東大震災後、救急用に大ヒット。戦時中の企業整備で日絆工業と改称戦後セロハン粘着テープを作り占領軍に納めて評判となった。昭和36年ニチバンと改称、“セロテープ商標で大いに売り出した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「歌橋憲一」の解説

歌橋憲一 うたはし-けんいち

1889-1984 大正-昭和時代の実業家。
明治22年5月1日生まれ。大正7年歌橋製薬所を設立し,絆創膏(ばんそうこう)などを製造。昭和19年日絆工業として新発足(現ニチバン)。戦後,セロハン粘着テープで成功同社を粘着テープの総合メーカーに成長させた。昭和59年10月10日死去。95歳。東京出身。東京薬学校(現東京薬大)卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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