歌長村
うたおさむら
[現在地名]温泉町歌長
湯村の南東にある。岸田川支流春来川中流域の山間を占め、山陰道が通る。本郷集落は同街道に沿って発達し、本村の北東に高山、北に数久谷、西に浅野(麻野)の枝郷がある。南東は春木村、東は山越えで檜尾村。弘治三年(一五五七)の「但馬国にしかた日記」には「うとさ村」「たか山」などとみえる。「うとさ」は歌長と思われ、同所には「太上さま」、高山には西村殿・高山七郎左衛門殿などが住していた。慶長六年(一六〇一)因幡国若桜藩領、同一〇年頃に旗本宮城領となり、寛永二〇年(一六四三)宮城氏が無嗣断絶のため幕府領、寛文八年(一六六八)豊岡藩領となった。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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