正体無(読み)しょうたいなし

精選版 日本国語大辞典 「正体無」の意味・読み・例文・類語

しょうたい‐なしシャウタイ‥【正体無】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 正常な精神状態でなくなること。また、そのさまやその人。転じて、役に立たない物や頼りにならない人。
    1. [初出の実例]「或番匠が子息の童、十八九斗なりけるが、正体なしにて、をこがましき事のみ云ける」(出典:梵舜本沙石集(1283)八)
  3. 前後不覚であること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「シャウタイナシニ泣ク よよとなく」(出典:詞葉新雅(1792))
  4. 実体がないこと。たよりにならないこと。
    1. [初出の実例]「百六十余石御米無正体」(出典大乗院寺社雑事記‐文正元年(1466)閏二月二七日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android