正倉院漆胡瓶

山川 日本史小辞典 改訂新版 「正倉院漆胡瓶」の解説

正倉院 漆胡瓶
しょうそういんしっこへい

正倉院に伝わる漆塗胡瓶(ペルシア風水瓶)。器体は細長い薄板にした木材輪積みあるいは巻き上げて作る巻胎。施文文様に切り抜いた銀の薄板を器体に貼り,漆を文様上を含め全面に塗り,乾固後に文様上の漆を除去する銀平脱による。唐代盛行の器形および製作技法を用いた正倉院の代表的宝物。「東大寺献物帳」所載品。高さ41.3cm。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android