正倉院漆胡瓶

山川 日本史小辞典 改訂新版 「正倉院漆胡瓶」の解説

正倉院 漆胡瓶
しょうそういんしっこへい

正倉院に伝わる漆塗胡瓶(ペルシア風水瓶)。器体は細長い薄板にした木材輪積みあるいは巻き上げて作る巻胎。施文文様に切り抜いた銀の薄板を器体に貼り,漆を文様上を含め全面に塗り,乾固後に文様上の漆を除去する銀平脱による。唐代盛行の器形および製作技法を用いた正倉院の代表的宝物。「東大寺献物帳」所載品。高さ41.3cm。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android