正智寺跡(読み)しようちじあと

日本歴史地名大系 「正智寺跡」の解説

正智寺跡
しようちじあと

[現在地名]菊池市市野瀬

市野瀬いちのせのほぼ中央、市野瀬菅原神社境内にあり、昭和八年(一九三三)改築の薬師堂が残る。慶長九年(一六〇四)九月の市野瀬村検地帳に「正知寺」とみえ、中田二反四畝二〇歩が同寺の領地であった。「一統志」に「大通山聖智禅寺者安薬師像当山四世者前住正観琴渓音也第十世春波沢文禄二年再興」、「国誌」は「大通山正智寺、年代等不分明、旧正観寺ノ末寺禅跡也、本尊薬師仏、開山ハ正観寺十四世雨渓和尚也」と注し、廃跡に薬師堂ありとする。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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