日本歴史地名大系 「正近山」の解説 正近山まさちかやま 岐阜県:揖斐郡谷汲村名礼村正近山現在の名礼(なれ)から北方の現本巣(もとす)郡根尾(ねお)村水鳥(みどり)一帯に比定される。「春日社記録」文永一〇年(一二七三)六月一五日条に「美濃国正近山事、以寺官令訴申候処」とみえ、同月二七日条には正近山のことで神主代が上洛したとある。また同年七月三日条には「美乃国水取山内正近山」と記されているが、この水取山(みどりやま)は久我家領目録(久我家文書)に美濃国の所領の一つとして小島(おじま)庄(現揖斐川町)・池田(いけだ)庄(現池田町)とともにみえる。嘉元四年(一三〇六)六月一二日の昭慶門院領目録(京都大学蔵古文書集)に京都浄金剛(じようこんごう)院領「美濃国正 」がみえるが、これが正近山をさすか否かは不明。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by