この‐うえ‥うへ【此上】
- 〘 連語 〙
- ① ( 副詞的に用いることが多い ) これより以上の程度。これ以上。また、このような事態になったからには。もはや。
- [初出の実例]「荒れにしのちはただ秋の風、と詠ませ給へる歌、思ひいでられて、このうへは風情(ふぜい)もめぐらしがたければ」(出典:東関紀行(1242頃)柏原より株瀬川)
- ② このような事情をふまえた上で。
- [初出の実例]「皮に魂留って、性根入たは則ち親、付き添て守護するは、まだ此上の孝行と」(出典:浄瑠璃・義経千本桜(1747)四)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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