此木村(読み)くのぎむら

日本歴史地名大系 「此木村」の解説

此木村
くのぎむら

[現在地名]穴水町此木

小又おまた川中流域にあり、南の川島かわじま村から北の輪島町、西の門前もんぜん(現門前町)へ通ずる道の分岐点に位置する。貞治五年(一三六六)六月二五日、穴水郷来迎らいこう寺の住持有海が虎法師丸に「在所樟村、坪ハ平野楽入道名之内」に所在した寺田一段を譲与している(「有海譲状」来迎寺文書)。天文元年(一五三二)七月の諸橋六郷・南北棟数注文写(諸橋稲荷神社文書)によれば、南北なんぼくのうち「くぬぎ」で棟役を負担する役屋は三間とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android