此親にしてこの子あり(読み)このおやにしてこのこあり

精選版 日本国語大辞典 「此親にしてこの子あり」の意味・読み・例文・類語

この【此】=親(おや)[=父(ちち)]にしてこの子(こ)あり

  1. ( 「孔叢子‐居衛」の「子思曰、有此父、斯有此子、道之常也」から ) このようなすぐれた父親があってこそ、はじめてこんなにも立派な子が生まれる。子どもが立派であるのは、父がすぐれていることによる。
    1. [初出の実例]「汝等が孝心、世に儔(たぐひ)稀なり。嗚乎(ああ)この父にして、この子あり」(出典読本椿説弓張月(1807‐11)続)
  2. ( を誤用して ) このような悪い親であるから、このような悪い子が生まれるのだ。
    1. [初出の実例]「いまにしてひるがへって思へば、この親にしてこの子ありといふほかはない。信なき父の子が信なく、時の勢ひにゆりうごかされて漂ふのは当然といはなければならぬ」(出典:体源抄由来(1965)〈唐木順三〉二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む