朝日日本歴史人物事典 「武田信勝」の解説
武田信勝
生年:永禄10(1567)
戦国時代の武将。勝頼の長男。母は織田信長の養女で美濃国苗木城(岐阜県中津川市)城主遠山勘太郎の娘,信長の姪に当たる。幼名は武王丸,通称太郎。天正10(1582)年信長の甲斐侵攻に際し,父勝頼と共に新府城(韮崎市)を捨てて逃亡するが,追い詰められ山梨郡田野(東山梨郡大和村)で自害した。『甲陽軍鑑』は,祖父信玄が死に臨んで「信勝が16歳になったら家督を相続させよ,なおそれまでは勝頼を当主に準じて扱うよう」遺言したと伝えている。
(堀内亨)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報