武者草鞋(読み)ムシャワラジ

精選版 日本国語大辞典 「武者草鞋」の意味・読み・例文・類語

むしゃ‐わらじ‥わらぢ【武者草鞋】

  1. 〘 名詞 〙(ち)と紐(ひも)を布でこしらえた草鞋武者戦場ではいたもの。後に、小児の歩き初めなどにも用いた。ごんずわらじ。むしゃぞうり。
    1. [初出の実例]「戦場出陣の折ならで、召しもならはぬむしゃわらぢ」(出典:浄瑠璃・嫗山姥(1712頃)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の武者草鞋の言及

【わらじ(草鞋)】より

…二乳わらじは福島県会津地方を中心に新潟県や山形県,栃木県の山間部に分布する。その他,江戸時代に軍学者のはいた武者わらじは乳が6個あり,山伏がはいた〈八つ目のわらじ〉は乳を8個もっていた。いずれも丈夫にするためのくふうであり,足ごしらえのための便をはかったものであった。…

※「武者草鞋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android