歩兵砲(読み)ほへいほう(その他表記)infantry howitzer

日本大百科全書(ニッポニカ) 「歩兵砲」の意味・わかりやすい解説

歩兵砲
ほへいほう
infantry howitzer

戦場における歩兵行動にもっとも障害となる敵の機関銃座と戦車とを、直接歩兵が撃滅するために装備された軽火砲。日本では第一次世界大戦の戦訓により歩兵大隊が数門の口径5センチ程度の火砲を装備することとなり、1922年(大正11)口径37ミリの平射砲と口径70ミリの曲射砲の十一年式2種を制定した。ついでその兼用砲(九二式70ミリ)、迫撃砲(九二式81ミリ)、対戦車砲(九四式37ミリ)などが装備された。

[小橋良夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android