火砲(読み)カホウ

デジタル大辞泉 「火砲」の意味・読み・例文・類語

か‐ほう〔クワハウ〕【火砲】

大砲など、比較的口径の大きい火器
[類語]火器大砲

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「火砲」の意味・読み・例文・類語

か‐ほうクヮハウ【火砲】

  1. 〘 名詞 〙 大砲などの火器をいう。
    1. [初出の実例]「唯火砲を以て遠く外敵を防ぐは、彼の長ずる所にして」(出典:航米日録(1860)二)
    2. [その他の文献]〔元史‐張栄伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「火砲」の意味・わかりやすい解説

火砲
かほう

口径20ミリ以上の砲身で火薬を使用して弾丸を発射する火器。野戦砲または野砲ともいう。第二次世界大戦までは火力の主力として使用され、加農砲カノン砲)、榴弾砲(りゅうだんほう)、臼砲(きゅうほう)、迫撃砲戦車砲、対戦車砲、高射砲機関砲など数多くの砲種が使用されてきた。第二次世界大戦後には精密誘導ミサイルやロケット砲といった高性能な火器が発達して大口径の火砲は姿を消している。現在、火砲は弾丸の弾道形状を基本として分類されることが一般的であり、加農砲(gun)、榴弾砲(howitzer)、迫撃砲(mortar)、高射砲(anti-aircraft)および無反動砲(recoilless rifle)に分類される。

[村井友秀]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「火砲」の意味・わかりやすい解説

火砲【かほう】

大砲小銃など火薬の力で弾丸を飛ばす武器総称。大砲だけをさしていうこともある。
→関連項目曲射砲重砲擲弾銃武器兵器

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「火砲」の意味・わかりやすい解説

火砲
かほう

大砲」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の火砲の言及

【大砲】より

…火砲ともいう。一端を閉じた管の中で火薬(発射薬)を爆発させ,発生するガスの力で弾丸を発射する火器のうち,大型の火器を総称していう。…

【武器】より

…このほか,飛道具の改良型として,火箭と呼ばれる,矢の先に火を燃やして射かけ,相手側の陣営,倉庫,舟などを燃やすものがあった。さらに,文献に火砲という名が見えるが,実物が現存しない。おそらく宋代ではすでに火薬が使用されているので,火薬を玉状にして紙などでつつんで打上げ花火の玉のようにしたものを相手側に打ちこみ,この火薬が敵陣で発火したり破裂するようくふうされていたらしい。…

※「火砲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android