死者の谷(読み)ししゃのたに

世界大百科事典 第2版の解説

ししゃのたに【死者の谷】

スペインの首都マドリードから北西へ58km,グアダラマの山間部に,スペイン内乱(1936‐39)の戦死者を弔うために建立された納骨堂の通称。スペイン語ではバリェ・デ・ロス・カイードスValle de los Caídos。1958年に完成し,岩山をくりぬいた納骨堂の上には,礎石から150mにも及ぶ巨大な十字架がそびえている。建設に際して,内乱の敗北者側から,死者の霊を慰めるよりも,勝利者であるフランコ政権の正当性を国内外に誇示するものとして批判が加えられた。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

今日のキーワード

国民皆保険

すべての国民をなんらかの医療保険に加入させる制度。医療保険の加入者が保険料を出し合い,病気やけがの場合に安心して医療が受けられるようにする相互扶助の精神に基づく。日本では 1961年に国民健康保険法(...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android