死面(読み)シメン

デジタル大辞泉 「死面」の意味・読み・例文・類語

し‐めん【死面】

デスマスク

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「死面」の意味・読み・例文・類語

し‐めん【死面】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 死者の顔を石膏の型にとったもの。デスマスク。〔新しい言葉の泉(1928)〕
  3. 死人の顔。死に顔。
    1. [初出の実例]「江木の苦しみ終った青白い死面には、昨夜分隊長が彼を庇ふ為に殴った手の痕が、薄く紫色に残ってゐた」(出典:初年兵江木の死(1920)〈細田民樹〉四)

しに‐づら【死面】

  1. 〘 名詞 〙 死に顔。また、死人のような顔。⇔生き面
    1. [初出の実例]「難義をかけるのぶといやつと、死づらをまぶられ」(出典:浄瑠璃・今宮心中(1711頃)下)

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世界大百科事典(旧版)内の死面の言及

【デスマスク】より

…死者の顔面の型取り像。死面と訳す。石膏もしくは蠟(近代では寒天などのゼラチンあるいは化学的材料が用いられる場合も多い)によって,死者の顔面を型取りし,その雌型から,石膏,蠟,金属の薄葉などの材料によって像を起こす。…

※「死面」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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