残留効果(その他表記)resultant effect

法則の辞典 「残留効果」の解説

残留効果【resultant effect】

高周波電界の中で気体が放電している場合,イオン電子が放電管中で往復運動して,電極に到達せず,空間内で見かけ上静止する状態が起こりうる.このような現象を残留効果,あるいはトラッピング捕捉)という.

イオンが静止する場合をイオン残留効果*あるいは「イオントラップ」,電子が静止する場合を電子残留効果*あるいは「電子トラップ」と呼んでいる.イオンの移動速度は電子の1/100程度だから,周波数を上げていくと先にイオンがトラップされ,後2桁ほど上がった状態で電子がトラップされることになる.

出典 朝倉書店法則の辞典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android