殺賊(読み)せつぞく

精選版 日本国語大辞典 「殺賊」の意味・読み・例文・類語

せつ‐ぞく【殺賊】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( [梵語] arhān の訳語 ) 煩悩の賊を殺した者の意で、阿羅漢のこと。
    1. [初出の実例]「尽諸有結心得自在者。嘆殺賊徳。殺賊自在唯是一時。而義自応始終。故云結而得自在也」(出典法華義疏(7C前)一)
  3. 人を殺して物を奪い取ること。また、人を殺したり、人の物を奪い取ったりすること。さつぞく。
    1. [初出の実例]「在々(ぜいぜい)所々に打ち入り、殺賊(セツソク)・強盗して、妻子を養ふとこそ聞く」(出典:源平盛衰記(14C前)四二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android