殿主(読み)デンス

デジタル大辞泉 「殿主」の意味・読み・例文・類語

でん‐す【殿主/殿司】

禅宗で、仏殿清掃荘厳しょうごん香華こうげ供物などのことを受け持つ役僧。知殿。

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精選版 日本国語大辞典 「殿主」の意味・読み・例文・類語

でん‐す【殿主・殿司】

  1. 〘 名詞 〙 禅宗で、仏殿の清掃・荘厳(しょうごん)灯燭香華(こうげ)・供物などのことをつかさどる役僧。知殿(ちでん)
    1. [初出の実例]「殿主。〈略〉堂主。已上知事方也」(出典:異制庭訓往来(14C中))

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世界大百科事典(旧版)内の殿主の言及

【天守】より

…天守に付櫓が付設されて大天守,小天守と区別される場合もある。 天守のほか天主,殿守,殿主と書かれることもあり,〈天守〉の語の初見は《細川両家記》1520年(永正17)の摂津の伊丹城の記事である。〈殿主〉の語は《遺老物語》にみえ,永禄年間(1558‐70)尾張の楽田城に初めて設けられ,それから各地に建てられるようになったと記されている。…

※「殿主」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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