母父(読み)アモシシ

デジタル大辞泉 「母父」の意味・読み・例文・類語

あも‐しし【父】

「はは・ちち」をいう上代語。おもちち。
月日夜つくひよ過ぐは行けども―が玉の姿は忘れせなふも」〈・四三七八〉

おも‐ちち【母父】

母と父。父母。あもしし
「―に妻に子どもに語らひて」〈・四四三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「母父」の意味・読み・例文・類語

あも‐しし【母父】

〘名〙 (「しし」は「ちち(父)」の変化した語) 父母、の意の上代東国方言。両親。おもちち。→母(あも)
万葉(8C後)二〇・四三七六「旅ゆきに行くと知らずて阿母志々(アモシシ)に言申さずて今ぞ悔しけ」

おも‐ちち【母父】

〘名〙 母と父。両親。
※万葉(8C後)三・四四三「母父(おもちち)に 妻に子等に 語らひて 立ちにし日より」

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