比留田村(読み)ひるたむら

日本歴史地名大系 「比留田村」の解説

比留田村
ひるたむら

[現在地名]中主町比留田

虫生むしゆう村の北、西河原にしがわら村の北東家棟やなむね川左岸平地に立地。一之坪いちのつぼ・二之坪・上十かみとつぼなどの古代条里の数詞坪地名が残る。天文二年(一五三三)一一月一六日の紀年銘のある正源しようげん(現大津市)鐘追銘に「兵主大神宮椎鐘」「比留田之村田盛印」とみえる。元亀三年(一五七二)三月二一日付の金森かねがもり(現守山市)の一向一揆に荷坦しないと誓約した起請文(水木文書)に「ヒルタ」の近松道泉など三名が署名。天正一九年(一五九一)四月の徳川家康知行目録写(大谷文書)に「比留田」とみえ、高二千一一九石余。慶長七年(一六〇二)検地帳(近松文書)によれば田九七町一反余・荒地一一町三反余、畑二一町二反余・荒地一町二反余、屋敷六町一反余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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