精選版 日本国語大辞典 「取箇帳」の意味・読み・例文・類語 とりか‐ちょう‥チャウ【取箇帳】 〘 名詞 〙 江戸時代、租税徴収のための基本台帳。代官が検見を行なってその年の取箇を決め、前年との増減を記して勘定所へ差し出したもの。年貢割付の基礎資料となる帳簿。取箇差出帳。取箇郷帳。〔地方凡例録(1794)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
改訂新版 世界大百科事典 「取箇帳」の意味・わかりやすい解説 取箇帳 (とりかちょう) 江戸幕府の代官所(大名預所を含む)において田方検見(けみ)終了後代官が取箇(年貢)を決め下勘定所取箇方へ提出する帳簿。1郡ごとに定免(じようめん),破免,検見に分け,前10ヵ年分の取箇増減を記し,総計を付し,三拾三箇年取米永増減差引帳ほか付属書類を添える。勘定所では前年より減少が多ければ取箇増をつけるなど吟味して代官に達し,代官は請書を提出,取箇帳に基づき年貢割付や成箇(なりか)郷帳を作成する。執筆者:大野 瑞男 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by