毟魚(読み)むしりざかな

精選版 日本国語大辞典 「毟魚」の意味・読み・例文・類語

むしり‐ざかな【毟魚】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 煮たり焼いたりした魚の肉を、細かにむしったもの。
    1. [初出の実例]「大木の色のもとつな頼むぞよ むしりざかなにかすみ四五盃」(出典:俳諧・信徳十百韻(1675))
  3. 祝宴などのとき、大きな魚を煮てそのまま大皿で出し、皆で取って食うもの。
    1. [初出の実例]「毟殽(ムシリサカナ)片身でも、うらめづらしき飲同士(のみどち)の、晤談(ごだん)に時を移しけり」(出典読本近世説美少年録(1829‐32)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android