毟魚(読み)むしりざかな

精選版 日本国語大辞典 「毟魚」の意味・読み・例文・類語

むしり‐ざかな【毟魚】

〘名〙
① 煮たり焼いたりした魚の肉を、細かにむしったもの。
※俳諧・信徳十百韻(1675)「大木の色のもとつな頼むぞよ むしりざかなにかすみ四五盃」
祝宴などのとき、大きな魚を煮てそのまま大皿で出し、皆で取って食うもの。
読本近世説美少年録(1829‐32)三「毟殽(ムシリサカナ)片身でも、うらめづらしき飲同士(のみどち)の、晤談(ごだん)に時を移しけり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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