片身(読み)かたみ

精選版 日本国語大辞典 「片身」の意味・読み・例文・類語

かた‐み【片身】

〘名〙
① からだの半分半身。〔和玉篇(15C後)〕
蔭凉軒日録‐長享三年(1489)四月一三日「相公昨夜五鼓刻御不例。〈略〉中風気也。左片身雖之無御覚云々」
② 魚の、背骨を境に、平たく開いた半分の身。半身。
※虎明本狂言・鱸庖丁(室町末‐近世初)「かたみさこふて、おそがたべてて御ざる」
※雑俳・野良帽子(1705)「ふたりして片身づつ買丹後鰤」
※枕(10C終)九五「御ぞのかたみづつ、たれかとくぬふと、ちかくもむかはず、ぬふさまも、いと物ぐるほし」

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デジタル大辞泉 「片身」の意味・読み・例文・類語

かた‐み【片身】

身の半分。特に、魚の頭を切り、背骨を中心両側に裂いた、その片方の身。半身はんみ
片身頃かたみごろ」に同じ。

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「片身」の解説

かたみ【片身】

魚などの、背骨を境にした、からだの半分。三枚におろした身の片側をいうことが多い。

出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報

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