気を取る(読み)キヲトル

デジタル大辞泉 「気を取る」の意味・読み・例文・類語

・る

機嫌をとる。
「御隠居への心づかひ、奥様の―・る事」〈浮・五人女・二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「気を取る」の意味・読み・例文・類語

き【気】 を 取(と)

① 相手の注意を向けさせる。気を引く。
※浮世草子・懐硯(1687)一「其隙に逃のび申べしと存、追手の者の気を取候と」
② 気に入るように振る舞う。機嫌をとる。
※天草本伊曾保(1593)イソポの生涯の事「イヌワ〈略〉ヲヲ フリ、アシモトニ キテ ネブリツキ、カブリツキ シテ シュジンノ qiuo(キヲ) toru(トル) モノデ ゴザル ホドニ」
③ 気に入る。好都合である。
※滑稽本・和合人(1823‐44)初「口取といふやつは、気をとったやつだよ。壱匁か弐匁取って置いて、喜撰の半斤もあらうものなら、お客が幾度も勤るぜ」

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