気上る(読み)キアガル

デジタル大辞泉 「気上る」の意味・読み・例文・類語

き‐あが・る【気上(が)る】

[動ラ五(四)]のぼせる。逆上する。
豊崎が―・って…洋盞を手荒く挙げて」〈魯庵社会百面相

け‐のぼ・る【気上る】

[動ラ四]のぼせる。上気する。
「―・りて苦しき病あれば」〈読・雨月蛇性の婬〉

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精選版 日本国語大辞典 「気上る」の意味・読み・例文・類語

け‐のぼ・る【気上】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙 頭部や顔がのぼせる。上気する。逆上する。けあがる。
    1. [初出の実例]「『つつまし』と、物を思ひつるに、けのほりぬるにや、いとさいふばかり臆すべき心弱さとはおぼえぬを」(出典:河内本源氏(1001‐14頃)若菜下)

き‐あが・る【気上】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙 上気する。のぼせる。逆上する。〔和玉篇(15C後)〕
    1. [初出の実例]「くっと気あがり、顔は天火」(出典浄瑠璃津国女夫池(1721)三)

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