最新 地学事典 「気体質量分析計」の解説
きたいしつりょうぶんせきけい
気体質量分析計
mass spectrometer for gaseous sample
気体試料用の質量分析計。原子の同位体存在量,化学分析,有機化合物の原子組成の測定などに用いられる。気体を試料として,あるいは液体試料の場合は気化して,質量分析計に導入する。主に熱電子によりイオン化され,直交磁場型・飛行時間型・高周波型・四重極型・オメガトロン型など,さまざまな原理の分析計によりm/e(mは気体分子の質量,eはイオンの電荷)が分けられ,コレクター電極により質量スペクトルが検出される。気体試料の同位体比測定用には,大きく分けて希ガス用の静作動型の質量分析計と,H・C・N・O・Sなどの軽元素により構成される気体試料用の動作動型の質量分析計とがある。ダブルインレットと複数コレクター方式により,標準物質からの微小な偏差を精密に計測し,高い精度で同位体存在量を測定することが可能。
執筆者:吉田 尚弘
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

