気延(読み)きばえ

精選版 日本国語大辞典 「気延」の意味・読み・例文・類語

き‐ばえ‥ばへ【気延】

  1. 〘 名詞 〙 気持。気だて。気性。心ばえ。
    1. [初出の実例]「若けれども亀菊は、侍まさりの気ばへといひ、義理強ひは傾城の習ひよもや如在は致すまじ」(出典:浄瑠璃・曾我会稽山(1718)四)

き‐のべ【気延】

  1. 〘 名詞 〙 のんびりすること。気晴らし
    1. [初出の実例]「束帯の気のべはぬぐとかしこまり」(出典:雑俳・黛山評万句合(1757‐59))

き‐のばし【気延】

  1. 〘 名詞 〙 心の慰め。気晴らし。気散じ
    1. [初出の実例]「見る春も気のはしをする梢哉〈重頼〉」(出典:俳諧・犬子集(1633)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android