気色付く(読み)ケシキヅク

デジタル大辞泉 「気色付く」の意味・読み・例文・類語

けしき‐づ・く【気色付く】

[動カ四]
そのような気配が感じられる。きざしが現れる。
「風などは吹くも、―・きてこそあれ」〈須磨
一風変わっている。
「いとおほどかに女しきものから、―・きてぞおはするや」〈野分

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精選版 日本国語大辞典 「気色付く」の意味・読み・例文・類語

けしき‐づ・く【気色付】

  1. 〘 自動詞 カ行四段活用 〙
  2. きざしがみえる。そのことの起こる様子がある。
    1. [初出の実例]「例に似ぬ物も有り。猶けしきつきたり」(出典:落窪物語(10C後)一)
  3. どこかちょっと変わった趣がそなわる。改まった様子をつくる。
    1. [初出の実例]「いとおほどかに女しきものから、けしきづきてぞおはするや」(出典:源氏物語(1001‐14頃)野分)

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