デジタル大辞泉 「気配」の意味・読み・例文・類語 け‐はい【気配】 《古くは「けわい」。「けはい」は、当て字「気配」に引かれた読み》1 はっきりとは見えないが、漠然と感じられるようす。「秋の気配」「好転の気配がみえる」→けわい2 取引で、市場の景気や相場の状態。きはい。[類語](1)空気・状態・有り様さま・有り様よう・様子ようす・動静・様相・模様・態様・様態・具合ぐあい・状況・概況・情勢・形勢・容体・調子・性状・事態・雲行き・風向き・シチュエーション・雰囲気・気分・感じ・ムード・アトモスフィア・佇まい・気色・におい/(2)景気・景況・市況・商況・商状・売れ行き・金回り き‐はい【気配】 1 「けはい(気配)1」に同じ。「何か門に近づく―がする」〈木下尚江・良人の自白〉2 「けはい(気配)2」に同じ。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「気配」の意味・読み・例文・類語 き‐はい【気配】 〘 名詞 〙① 気をくばること。気くばり。心くばり。〔書言字考節用集(1717)〕② 有様。様子。けはい。景気。[初出の実例]「突然(いきなり)横合に人の来る気勢(キハイ)がする」(出典:暑中休暇(1892)〈巖谷小波〉二)③ 気分。気持。[初出の実例]「四方(よも)山の咄しのうち、彼女郎の気(キ)はい取なりに、気を付(つけ)かんがへ見る事」(出典:洒落本・虚誕伝(1775))④ 市場の人気。相場の様子。また、出来値ではなく、売方と買方の希望する値段を反映した相場。けはい。[初出の実例]「イトノ kihai(キハイ)ガ ヨイ」(出典:改正増補和英語林集成(1886)) け‐はい【気配】 〘 名詞 〙 ( 「けわい」の歴史的仮名づかい「けはひ」の当て字「気配」にひかれたよみ )① 漠然と感覚によってとらえられる物事の様子。そぶり。ようす。→けわい。[初出の実例]「破れた穴から青い輝きを洩らしさうな気配(ケハイ)を示した」(出典:明暗(1916)〈夏目漱石〉一六九)② 市場の景気や相場の状態。また、実際の取引はできてないが、大体この見当だろうという値段。気配値。きはい。 き‐くばり【気配】 〘 名詞 〙 いろいろと気をつけて注意していること。こころづかい。気苦労。[初出の実例]「気くはりはこころの華の枝葉かな〈久之〉」(出典:俳諧・小町踊(1665)春)「小児(こども)が往ったなら夫人の気配(キクバリ)が多くなる故」(出典:姉と弟(1892)〈嵯峨之屋御室〉三) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の気配の言及 【取引所】より …この整理は,ある程度時間をかけて進む場合と,株価の値下がりで進む場合とがあるが,前者を〈日柄整理〉,後者を〈値幅整理〉という。 気配(けはい)〈きはい〉とも読む。取引所内での実際に成立した値段ではなく,売方,買方の唱える値段で,たとえば買方がある銘柄を701円買いを,売方が702円売りを唱えた場合,〈1カイ2ヤリの気配〉という。… ※「気配」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by