気色覚ゆ(読み)ケシキオボユ

デジタル大辞泉 「気色覚ゆ」の意味・読み・例文・類語

気色けしきおぼ・ゆ

趣があると感じる。
言葉ほかに、あはれに―・ゆるはなし」〈徒然一四
気味悪く感じる。いやな気がする。
「かく人がちなるにだに、―・ゆ」〈大鏡・道長上〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「気色覚ゆ」の意味・読み・例文・類語

けしき【気色】 覚(おぼ)

  1. 情趣が感じられる。おもしろい風情が感じられる。
    1. [初出の実例]「古き歌どものやうに、いかにぞや、ことばの外に、あはれにけしきおぼゆるはなし」(出典:徒然草(1331頃)一四)
  2. いやな気がする。ぶきみな感じがする。
    1. [初出の実例]「みな人の袖にもりうもんなるに、我からきぬのあか色にてさへありしかば、ひとりまじりたらんが、けしきおほえて」(出典:讚岐典侍(1108頃)下)

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