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水先(読み)ミズサキ

精選版 日本国語大辞典 「水先」の意味・読み・例文・類語

みず‐さきみづ‥【水先】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 水の打ち当たるところ。水衝(すいしょう)
    1. [初出の実例]「大井川くだす筏の水さきは波も砕けて玉と散りける」(出典:為忠集(鎌倉中か))
  3. 水の流れ進む方向。水の流れていくさき。
    1. [初出の実例]「水先の一株槿咲にけり」(出典:俳諧・春鴻句集(1803頃)秋)
  4. 船の進む水路
    1. [初出の実例]「舟の、艏と舳に居る人は何を為すや、先の人は、水先を測り、後の人は、舵を操れるなり」(出典:小学読本(1873)〈田中義廉〉三)
  5. みずさきあんない(水先案内)
    1. [初出の実例]「扨水先と云は、未だ行つけぬ処へ行に水の浅深海路の様子しれねば、よくしれる人を雇ふて舳にをらしめ柁の方角を知らしむるものなり」(出典:舟楫元始(1831‐40頃))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の水先の言及

【水先案内】より

…水先ともいう。船を嚮導(きようどう)することで,その任に当たる者を水先人(パイロットpilot)という。…

※「水先」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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