水力充填(読み)すいりょくじゅうてん(その他表記)hydraulic stowing

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「水力充填」の意味・わかりやすい解説

水力充填
すいりょくじゅうてん
hydraulic stowing

流砂充填 sand flashingともいう。採掘跡充填法の一種で,水を用いて材料を流し込んで充填する湿式の充填法。充填材料としては緻密に詰まり,かつ水きりのよい砂,砕石粒,脱泥した選鉱廃滓その他を用い,これを坑外あるいは坑底などで水と混合し,次いでパイプにより採掘跡に導く。水はプラスチック網などでろ過したのち,さらに含んでいる砂を沈殿処理して,再び循環使用する。経費を多く要するが,充填密度は各種の充填方法中最高で,地表沈下,自然発火などの防止に著しい効果がある。廃滓,廃石を充填材に用いれば,その処理費の節減,堆積場の軽減,汚濁水による鉱害の減少などの効果もあがる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...

連立の用語解説を読む