水原抄(読み)スイゲンショウ

デジタル大辞泉 「水原抄」の意味・読み・例文・類語

すいげんしょう〔スイゲンセウ〕【水原抄】

鎌倉時代の、源氏物語の注釈書。54巻。源光行親行共著。成立年未詳。原本は伝わらないが、河内かわち本の最初の注釈書で、「河海抄」などに一部分が引用されている。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「水原抄」の意味・読み・例文・類語

すいげんしょうスイゲンセウ【水原抄】

  1. 鎌倉時代の「源氏物語」の注釈書。五四巻。源光行・親行著。成立年代未詳。伝本未発見で内容は不明だが、河内(かわち)本の最初の注釈書として注目される。「河海抄」などに一部引用されている。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の水原抄の言及

【源氏物語】より

…これを《奥入(おくいり)》とも呼んだのは巻末に付載されたからだが,これを増補した定家の《奥入》がより有名となった。河内方の《水原(すいげん)抄》は大部なものだったが散逸した。その秘説を集めたのが《原中最秘(げんちゆうさいひ)抄》である。…

※「水原抄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android