水張(読み)みずばり

精選版 日本国語大辞典 「水張」の意味・読み・例文・類語

みず‐ばりみづ‥【水張】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 糊を用いないで、水だけで布帛を張って乾かすこと。また、水だけで張り乾かした布帛。
    1. [初出の実例]「水ばりに張は氷の衣かな〈光有〉」(出典:俳諧・毛吹草(1638)六)
  3. 紙に水を塗ってから、あるいは紙を水に浸してから、張りつけること。特に美術で、紙を板やパネルに張りつける際に行なう。
  4. 紙・布などのような薄いものが、水気のある場所に張り付いてしまうこと。また、その状態
    1. [初出の実例]「弱い蜉蝣は一度落ちると、その薄い羽を水張(ミヅバ)りにされ」(出典豊年虫(1928)〈志賀直哉〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android