デジタル大辞泉
「水気」の意味・読み・例文・類語
すい‐き【水気】
1 みずけ。しめりけ。
2 水蒸気。水煙。
3 からだがむくむこと。水腫。浮腫。
「少し―が来たようにむくんでいる」〈芥川・鼻〉
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すい‐き【水気】
〘名〙
① 木火土金水の五行のうち、「水」の性質。
※大学垂加先生講義(1679)「人の性に金気の過て木気の足らぬ者は過剛にして愛すくなく、水気の勝て
火気の少きものは察に過て無礼な類也」
② みずけ。しめりけ。
※凌雲集(814)江亭暁興〈
嵯峨天皇〉「水気眠中来湿
レ枕、松声覚後暗催
レ聴」
※
浮雲(1887‐89)〈
二葉亭四迷〉二「只
(と)見
(み)れば常さへ艷やかな緑の黒髪は、水気
(スヰキ)を含んで
天鵞絨をも欺むくばかり」 〔南史‐王琳伝〕
※
史記抄(1477)一四「腎気有
レ時間濁在
二太陰脈口
一而希なるは水気なり」
※
田舎教師(1909)〈
田山花袋〉五八「何にしても足に睡気
(スヰキ)が来たのはよくないですな」
みず‐け みづ‥【水気】
〘名〙
① 物に含まれている水分。しめりけ。すいき。
※羅葡日辞書(1595)「Humidus〈略〉ヨワキ
サケ、mizzuqeno
(ミヅケノ) ヲヲク
アル サケ」
② みずみずしい様子。水もしたたるようなつやっぽい
色気。
※滑稽本・人間万事虚誕計‐後(1833)「これでも四五年も跡までは、ちっとは水気(ミヅケ)があったから、髪もちょくちょく結ふ気もあったけれど」
③ 雨降りの天気。
※歌舞伎・善悪両面児手柏(妲妃のお百)(1867)六幕「昨日からの水気
(ミヅケ)で、
船頭は上ったりさ」
※歌舞伎・怪談月笠森(
笠森お仙)(1865)二幕「丁度水気
(ミヅケ)でござりますから、海迄出りゃあ風次第」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報