水窪村(読み)みずくぼむら

日本歴史地名大系 「水窪村」の解説

水窪村
みずくぼむら

[現在地名]裾野市水窪

伊豆島田いずしまだ村の南西に位置し、村の西側を黄瀬きせ川が南流する。西は同川を挟んで一色いしき(現長泉町)。村内を縦断する御殿場道の要衝で、地内に十分一役所が置かれていた。長禄二年(一四五八)閏一月一七日の駿河国富士下方住人願文交名(米良文書)には紀伊国熊野那智大社に願文を奉納した「水くほ渡部五郎次郎兼盛」の署判がみえる。この渡部(渡辺)氏は、文明一〇年(一四七八)一〇月吉日の花蔵院旦那書立写(米良氏諸国旦那帳)にも「渡部一族」としてみえ、先達善成坊を通じて二五貫文を上納している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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