水窪(読み)みさくぼ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

水窪
みさくぼ

静岡県西部,浜松市北部の旧町域。赤石山脈の南部にある。1925年町制。2005年浜松市に編入。2007年政令指定都市化に伴い天竜区一部となった。高峻な山岳地帯で西境を天竜川が南流し,中央をその支流の水窪川が南西に流れ,上流部に景勝地山王峡がある。各谷筋が深く,集落が散在している。信州街道が通じ,かつては遠州と信州を結ぶ中継地点として発達。信州の民俗風習が濃く,郷土芸能西浦田楽(国指定重要無形民俗文化財)にその名残りをとどめている。天竜美林の一部としてスギ,ヒノキの植林が進み,林業が行なわれる。一部は天竜奥三河国定公園に属する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

水窪
みさくぼ

静岡県北西端、磐田(いわた)郡にあった旧町名(水窪町(ちょう))。現在は浜松市天竜区の最北部を形成する地域。旧水窪町は、1925年(大正14)町制施行。2005年(平成17)周辺10市町村とともに浜松市と合併。地域は大部分が赤石山系の高峻(こうしゅん)な山岳群に囲まれ、ほとんどが山林。天竜川支流水窪川に沿って市街地が形成される。JR飯田(いいだ)線、国道152号が通じ、天竜・水窪ダム間にスーパー林道天竜線が整えられた。古くから遠州と信州を結ぶ信州街道(別称秋葉街道)の中継地として発達。遠州の塩、茶、魚などと信州の楮(こうぞ)、榑木(くれき)などが交易された。スギ・ヒノキの人工林、モミ・ツガなどの天然林も豊かで茶・シイタケ栽培が盛ん。天竜奥三河国定公園の一部で、山住神社、青崩(あおくずれ)峠、水窪ダム、山王峡などへの観光客が多い。西浦(にしうれ)の田楽(でんがく)は国指定重要無形民俗文化財。[川崎文昭]
『『水窪町史』(1983・水窪町)』

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