水袋(読み)ミズブクロ

精選版 日本国語大辞典 「水袋」の意味・読み・例文・類語

みず‐ぶくろみづ‥【水袋】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 水を入れる袋。
    1. [初出の実例]「死骸が〈略〉暗紫色の水袋のやうに脹れあがり」(出典:安城家の兄弟(1931)〈里見弴〉逗子行)
  3. 魚類の腹中にある鰾。うきぶくろ。いおのふえ。
    1. [初出の実例]「海中に生ずる藻なり〈略〉魚の脬(ミヅブクロ)のごとくに小なるもの多くつけり」(出典:菜譜(1704)下)
  4. 海藻ふくろのり(袋海苔)」の異名

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の水袋の言及

【アンコウ(鮟鱇)】より

…味はアンコウよりキアンコウのほうがすぐれている。アンコウなべ,あえ物などとして賞味されるが,筋肉よりむしろ〈とも〉(肝臓),〈水袋〉(胃),〈ぬの〉(卵巣)などの内臓や〈かわ〉(皮膚),ひれなどのほうが珍味とされる。皮膚が滑らかであり,筋肉がしまっていないので,あごに通した縄で軒先につるし,多量の水を胃の中に注いだ上,いわゆる〈つるし切り〉という独特の包丁さばきが適用される。…

※「水袋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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