水野忠暁(読み)みずの ただあき

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

水野忠暁 みずの-ただあき

1767-1834 江戸時代後期の園芸家。
明和4年生まれ。幕臣で,江戸四谷にすむ。文政12年(1829)大岡雲峰と関根雲停の挿図で,(ふ)入り植物を集成した「草木錦葉集」を刊行した。同書は種樹屋金太(うえきや-きんた)の「草木奇品家雅見(かがみ)」とともに奇品図集として有名。天保(てんぽう)5年9月24日死去。68歳。名は忠敬とも。号は逸斎。

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朝日日本歴史人物事典の解説

水野忠暁

没年:天保5.9.24(1834.10.26)
生年:明和4(1767)
江戸後期の旗本園芸家。名は忠敬,通称は宗次郎,号は逸斎。旗本水野守政の長男で,江戸四谷に住む。園芸技術と変異研究の進歩により草木の珍種鑑賞が盛んなころで,父も園芸を好んだことから若年より文武の余暇に園芸をたしなむ。文政12(1829)年『草木錦葉集』全7巻を刊行。当時の斑入り植物を網羅したこの図説は,動植物画家として著名な大岡雲峰と関根雲停が図を描き,青山の種樹家増田金太郎の『草木奇品家雅見』(1827)と並び江戸期を代表する木版の奇品図集となった。<著作>『小おもと名寄』『実生小不老草奇品寄』

(遠藤正治)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

世界大百科事典内の水野忠暁の言及

【園芸】より

…安楽庵策伝の《百椿集》(1630)をはじめ,ツツジ,キク,サクラ,ボタン,ウメ,アサガオ,ハナショウブ,ナデシコなど花の専門書が出版され,さらにモミジ,カラタチバナ,オモト,マツバラン,セッコクなど葉を観賞の対象とした多数の品種を成立させた。それらは世界に類をみず,増田金太の《草木奇品家雅見(かがみ)》(1827)と水野忠暁の《草木錦葉集》(1829,13冊中6冊は未完)に集大成された。ヨーロッパで観葉植物が普及するのは20世紀に入ってからであるが,江戸園芸は積極的な交配による品種改良こそなかったが,変異性のある実生の選抜と枝変りの発見により,すでに多数の品種を成立させていたのである。…

※「水野忠暁」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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