氷取沢村(読み)ひとりざわむら

日本歴史地名大系 「氷取沢村」の解説

氷取沢村
ひとりざわむら

[現在地名]磯子区氷取沢町・上中里かみなかざと

北は中里村・栗木くりき村、西は相模国鎌倉郡上野かみの(現戸塚区)、南は宿しゆく村・赤井あかい(現金沢区)に接する丘陵地の村。字宮の沢みやのさわより大岡おおか(現笹下川)源流となる小流が湧出し、この川に沿って北東から南西へ通る道は古く甲州道といわれた(風土記稿)。「吾妻鏡」建保元年(一二一三)九月二二日条に「将軍家令遥火取沢辺給、是依覧草花秋興也」とみえ、「携歌道之輩」を引連れた源実朝が当地付近を訪れている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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