氷様(読み)ひのためし

精選版 日本国語大辞典 「氷様」の意味・読み・例文・類語

ひ‐の‐ためし【氷様】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 氷室(ひむろ)に収められている氷の厚さなどを模して石で作ったもの。氷様の奏の時に、天覧に供される。《 季語新年
    1. [初出の実例]「冰様進牟止、宮内省官姓名叩門故申」(出典内裏式(833)会)
    2. 「先正月には〈略〉氷様(ヒノタメシ)・式兵二省内外官の補任帳を進る」(出典:太平記(14C後)二四)
  3. 氷様(ひのためし)の奏(そう)」の略。
    1. [初出の実例]「氷様(ヒノタメシ) 同元日なり。こほりの以厚薄豊年凶年をしるなり」(出典:無言抄(1598)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む