氷食作用(読み)ひょうしょくさよう

最新 地学事典 「氷食作用」の解説

ひょうしょくさよう
氷食作用

glacial erosion

氷河の侵食作用。氷食は研磨作用(scouring)と破砕作用に分かれる。氷河はそれ自身の重量により基盤に強い摩擦を与えるだけでなく,氷体の中に挟まれた岩塊が研磨剤となって,基盤の突出部を削り取ったり,すり磨く。これが研磨作用で,岩石面には氷体中の岩礫や砂粒によってすりきず(擦痕)や溝型(fluting)が刻まれる。氷河の圧力の変化に伴って基底部では氷の融解・凍結現象が繰り返されて基盤岩石の破砕作用が促進される。氷河の流動は大量の物質移動であるため氷食は著しく強力であり,同一降水量のもとでは水食に比してはるかに大きい。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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