擦痕(読み)さっこん

日本大百科全書(ニッポニカ)「擦痕」の解説

擦痕
さっこん

地表を形成している岩石や地層、河床礫(れき)、地層中に含まれている礫、転石などの表面に刻まれている条線や溝などの傷跡。岩石や地層の軟硬と、地表を崩落・流下・移動する崖錐(がいすい)、土石流、山崩れ、地すべり泥流、流砂、氷河などの塊状運動、または断層変位や人為的作用などによって、地表の岩盤や堆積物(たいせきぶつ)中の岩塊や礫などに傷跡が生ずる。氷河性のものは氷河擦痕とよばれ、擦痕がある礫は擦痕石とよばれている。

[有井琢磨]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典「擦痕」の解説

さっ‐こん【擦痕】

〘名〙 摩擦によってつけられたきず痕。ふつう氷河の擦痕をいう。氷河が流れる時に運搬する岩片や岩塊とその下の基盤岩とがこすれて、お互いの表面にきざまれるすじ痕。

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