日本歴史地名大系 「汐川」の解説 汐川しおかわ 愛知県:渥美郡田原町汐川赤羽根(あかばね)町高松の大正(たかまつのたいしよう)池辺りに起こり、田原山脈南面の水を集め、一方滝頭(たきがしら)池に集められた水が清谷(せいや)川に流れ、赤石の三(あかいしのみ)ッ又(また)と称する所で合流して、川幅を増して船倉(ふなぐら)に至り田原湾に注ぐ。延長六キロ余。享保四年(一七一九)の藩日記「万留帳」(田原町蔵)の七月三日の条に、汐川堤防三〇〇間余を村々割当で築造したと記されている。これが汐川の文献上初見である。この沿岸には当地方としては大規模な古墳が数基あり、汐川は大切な生活用水であったと想像される。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報