江草郷(読み)えぐさごう

日本歴史地名大系 「江草郷」の解説

江草郷
えぐさごう

「高白斎記」によれば、永正六年(一五〇九)一〇月二三日小尾弥十郎が江草城を乗っ取った。これは地元でじよう山とよんでいる獅子吼ししく城である。同一〇年一二月二六日の十五所じゆうごしよ神社社殿建立棟札(同社蔵)は、同社所在地を「山小笠原庄江草郷」と記す。永禄三年(一五六〇)一二月一七日の武田信玄印判状(桑原家文書)に「江草」とみえ、漆二〇盃の納入を命じられている。江草の北方八巻やまき漆戸うるしど地名があるので、ここから産出したものであろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android