獅子吼(読み)シシク

デジタル大辞泉 「獅子吼」の意味・読み・例文・類語

しし‐く【×獅子×吼】

[名](スル)
雄弁をふるうこと。意気盛んな大演説をすること。「壇上獅子吼する」
仏の説法獅子がほえて百獣を恐れさせるように、悪魔・外道げどうを恐れ従わせるところからいう。

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故事成語を知る辞典 「獅子吼」の解説

獅子吼

雄弁を振るうこと。意気盛んな大演説をすること。

[使用例] 長い政治経歴の間、演説で論争で獅子吼を続け、つぶれ、きたえ上げられた声だ[小松左京日本沈没|1973]

[由来] 仏教経典で、非常によく使われている表現。たとえば、「法華経かんほん」には、たくさんの菩薩たちが仏の前で「師子吼(「師子」は「獅子」と同じ。ライオンがほえるように力強いことばで弁じること)」して誓いを立てる場面があります。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「獅子吼」の意味・わかりやすい解説

獅子吼
ししく
siṃhanāda

釈尊が説法する様子を獅子のほえる様子にたとえたもの。釈尊が大衆に恐れることなく説法することをいう。漢訳仏典では「師子吼」と書くのが通例である。

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