池田寿夫(読み)イケダ ヒサオ

20世紀日本人名事典 「池田寿夫」の解説

池田 寿夫
イケダ ヒサオ

大正・昭和期の評論家



生年
明治39(1906)年8月15日

没年
昭和19(1944)年11月9日

出生地
新潟市

本名
横山 敏男

学歴〔年〕
東京帝大農業経済科卒

経歴
昭和2年東京帝大入学後、学内に帝大同人雑誌連盟を組織し、3年「大学左派」を創刊してマルクス主義的文芸評論を発表。4年ナップに加入し、6年コップ機関誌部長となる。8年共産党に入党して検挙され、11年に出獄。出獄後は「批評」などに評論を発表し、やがて満州に渡り満州で死去した。46年、検事局に提出した手記が「日本プロレタリア文学運動の再認識」として刊行された。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「池田寿夫」の解説

池田寿夫 いけだ-ひさお

1906-1944 昭和時代前期の文芸評論家。
明治39年8月15日生まれ。東京帝大在学中に「大学左派」を編集。昭和3年全日本無産者芸術連盟,5年日本プロレタリア文化連盟にくわわる。のち満州(中国東北部)にわたり,19年11月9日死去。39歳。戦後「日本プロレタリア文学運動の再認識」が刊行された。新潟県出身。本名は横山敏男。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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