(読み)タ

デジタル大辞泉 「汰」の意味・読み・例文・類語

た【汰】[漢字項目]

常用漢字] [音](慣)
不要のものを流し去る。良いものと悪いものをより分ける。「沙汰さた淘汰とうた

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「汰」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 7画

(異体字)
6画

[字音] タ・タイ
[字訓] にごる・よなげる

[字形] 形声
声符は太(たい)。波だつこと。水で洗いわけることを淘汰汰、沙礫をえらびわけることを沙汰という。泰と声義が通じ、奢ることを汰侈という。

[訓義]
1. にごる。
2. なみ、なみだつ、あらいわける。
3. よなげる、うるおす。
4. すぎる。
5. 泰と通じ、なめらか、すべる、おごる。

[古辞書の訓]
名義抄〕汰 ユル・ススク・キヨシ・ナミ・タガフ・アラフ・オツ・ユスル・スグ 〔字鏡集〕汰 トバシル・スグ・ススグ・キヨシ・アラフ・ナミ・タガフ・ソソル・オツ・ユル・ユツル

[語系]
〔説文〕十一上に泰の古文を太に作り、汰は泰と声が近い。汰・泰(太)thatは同声。大・datは同声。は「淅(せきかん)するなり」とあって、米をあらい、ねやすことをいう。汰にもその意がある。

[熟語]
汰棄汰虐・汰去汰金汰沙・汰侈汰肆汰除汰斥・汰絶汰選・汰然汰択汰兵・汰流
[下接語]
簡汰・撃汰・沙汰・精汰・洗汰・銓汰・滌汰・汰・淘汰・

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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