共同通信ニュース用語解説 「沖縄配備の核戦力」の解説
沖縄配備の核戦力
朝鮮半島と台湾海峡での核兵器使用を想定していた米軍部は1950年代半ばから72年の本土復帰まで、沖縄に大量の核を配備した。米軍文書によると、アジア太平洋地域にはベトナム戦争ピーク時の67年、約3250発が配備されたが、うち沖縄には約1300発。900発台の韓国や500発台のグアムを大幅に上回り、アジア最大の「核兵器庫」だった。核爆弾や核砲弾など18種類に上り、60年代初頭から核巡航ミサイル「メースB」が読谷村など四つの基地に配備。射程2千キロ超のメースBは沖縄核配備の象徴で、69年11月の日米首脳会談でいち早く撤去が決まった。
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