中国と台湾を隔てる海峡。1996年、台湾初の民主的な総統選挙を威嚇するため、中国は台湾近海にミサイルを発射する軍事演習を実施。米軍は空母を派遣し抑え込んだ。以降、中国は米空母の接近阻止へ海軍力やミサイル戦力を増強。2012年には中国初の空母も配備した。ほぼ中央に設定された中間線は事実上の「境界線」となってきたが、22年8月にペロシ米下院議長(当時)が訪台後、中国軍機は中間線越えを繰り返すなど、軍事活動を常態化させている。(北京共同)
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東シナ海の一部で、中国南東部の福建省と台湾島の間の海峡。南北の長さは約380キロメートル、東西の幅はもっとも狭い所はわずか130キロメートルで、北端では約150~160キロメートル、南端は250~260キロメートルである。水深は大部分が100メートル以内だが、南端に近い澎湖(ほうこ)列島と台湾島の間の澎湖水道は100~200メートルと深い。古くから大陸沿岸の南北交通の航路として利用され、日本の朱印船もここを航路としていた。福建省側には福州、泉州、厦門(アモイ)など古くから開けた港がある。現在も福州、厦門、台湾島の高雄(たかお/カオシュン)は商港として繁栄している。なお大陸側の金門島、馬祖(ばそ)島は国民党軍により占領され、要塞(ようさい)化された。この海域は魚種が豊富で好漁場であるうえ、建設用資材としての砂が豊富であり、海底油田も発見されている。
[青木千枝子・河野通博]
中国本土の福建省と台湾島との間にある海峡で,北東から南西への長さ約300km,幅約150km,最も狭い所は135km。澎湖列島が海峡南東部にあり,列島と台湾島との間の澎湖水道の水深が100~200mで,海峡で最も深い部分である。ほかは水深50~100mと浅く,また寒流と暖流とがぶつかるので好漁場となっている。東シナ海と南シナ海とを結ぶ沿岸交通上の要衝にあたっている。
執筆者:林 和生
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